中規模のマンションや事務所ビルなどに設置されている消防設備の点検が、最近の主な業務です。責任者として、点検スタッフをまとめ、協力しながら点検を行います。マンションでの点検は各住戸に訪問し、居室内に設置されている火災報知器や避難はしごに不具合が生じていないか確認します。マンションによっては消防点検への認識がない方もおり、消防点検の必要性を説明することもあります。その際には、今まで積み重ねてきた知識や経験が活かせることを感じました。また、訪問先で居住者が疑問に思っていることを説明し、解決した際に感謝の言葉をいただく事は、お客様の不安の解消になり、役立っていると実感ができ、やりがいを感じます。
他にも、世帯数が多いマンションや、マンションの下階に飲食店などの店舗が入居している建物は、不特定多数の方が出いりするため、設備も複雑です。その点検に責任者として点検を実施し、何もトラブルがなく終了した際は達成感を感じます。
職種 消防設備士・防災アドバイザー 入社年 2016年塚本貴大
現在どのような仕事をしていますか。
消防設備点検では、設備が設置基準に基づき設置されているか、正常に機能するかを確認しています。この点検の結果、設置基準を満たしていなかったり、機器が作動しなかったりした設備がある場合、改修工事も実施しています。また、点検や工事の業務だけでなく、顧客からの改修工事についての問い合わせ対応、消防法、建築基準法など法定で定められている点検結果報告書や改修見積書を作成し、顧客へのご提案を行うなど営業としての業務も行い、顧客の安心につながった時はやりがいを感じます。
また、毎年後輩も入社してきますので、社内全体で不安材料の解消や、アドバイスも心掛けています。
ベストンに就職を希望した理由
就職活動を始めるまでは、消防点検の業務があることを知りませんでした。しかし、調べていくと消防点検は社会の安全に大きく寄与する仕事だとわかりました。そのなかでも、ベストンは消防点検だけでなく建築設備定期検査や防火対象物点検など広く防災業務に携わっており、より社会に貢献できると考えました。
また、企業説明会や面接を通し社員の雰囲気の良さも感じました。面接で、私の話をじっくりと聞いてもらえた事と、緊張しないような気づかいを感じたことも就職を希望した大きな理由になります。
入社後印象に残っている研修は?
入社後一番印象に残っている研修は、メーカーの工場での見学です。そこでは消火設備の消火実験を見学しました。実験場では、実際に布団や木材に着火し、消火設備が火災を検知し消火する様子を見学しました。それまでの座学研修で学んだことを実際に目にすることで、より一層設備に関する知識を深めることができました。
この仕事に携わってよかったと思うことは?
まず、私自身の災害に対しての意識が変化したことです。この仕事に就くまでは、災害に関しては他人事のように感じていました。しかし、今では、もしこの建物にいるとき地震や火災が発生したら、自分はどのように避難するか、どのような被害が出るだろうとイメージするようなりました。その結果として、お客様に対して、災害時はどのように行動するべきかを伝えられるようになりました。伝えたことによりお客様に少しでも安心していただけると、この仕事を選んでよかったと思います。
今後はどのように成長したいですか?目標とする資格は?目指すキャリア像はどのようなものでしょうか。
まず、甲種の資格を取得し専門的な知識と技術を身に付け、工事が行えるようになりたいです。また、消防設備に関して、より一層知識を身に付けて、お客様に安心と安全を提供できるようになりたいです。
将来的には消防設備に関してだけでなく、防災のコンサルティングとして防災業務全般で活躍できるように目指します。
ベストンを目指す人へのアドバイス
私が点検業務を行ううえで最も重要だと考えているのは、誠実であることです。人々の生命、財産に関わるからこそ、法律や設置基準に基づき正しく誠実に点検を行う必要があります。また、正しい点検を行うには知識と技術も必要になってきます。法律や点検基準も時代、環境に合わせて改正されていきます。そのため、日々の勉強は欠かせません。他の仕事でも必要かもしれませんが、特に誠実さ、勉強意欲・向上心を持っている人はこの仕事に向いていると思います。