マンションの設備点検の際には、居住者の方のお部屋に入って火災感知器などの確認も行います。居住者は日本人ばかりではなく、中国人居住者も多く、設備点検の目的を日本語で説明しても、うまく伝わらないことがあります。そんなときは私の出番です。先輩に代わって中国語で点検の意味や設備の使用方法を伝えることで、中国人居住者の方々にも納得と安心を与えられます。いざというときに命を守ってくれる防災設備。使用方法がわからないために活用できなかったということがあっては意味がありません。これから日本に住む外国人は増えていくと思います。中国語だけでなく、さまざまな言語で設備の説明をする機会も多くなるでしょう。日本の、とりわけてベストンの高い防災意識をより多くの人に広めていく、その役割を担っていくということにやりがいがあると思います。
保守・管理 消防設備士 2017年入社林 麗霞(リン レイカ) 点击这里查看中文网站
現在どのような仕事をしていますか。
私は今、消防設備の点検業務の他、点検の報告書作成、工事を実施する為のお知らせの作成や管理員様へのご連絡等しています。点検では消火器などの設備が正しく設置されているか、正確に機能するかといったことを確認します。点検をスムーズに行い、報告書を作成するためには必要な建物の資料や書類を用意しています。点検や建築で設備に不具合を確認した場合、また古くなった設備を交換する場合に工事をしますが、その為の居住者様への通知として、お知らせを作成しています。
ベストンに就職を希望した理由
ベストンに入社したきっかけは知り合いの紹介で アルバイトをしていたからです。アルバイトとして働いていたときは、事務所で簡単な書類を作るだけでした。そのときは、社員の仕事内容はあまりわかっていませんでした。しかし、以前から防災について興味があり、近年、中国では大きな火災や地震も起こった事で、被災地ではたくさんの命が失われました。そこにもっと強い防災意識があれば、助かる命もあったかもしれないという思いがありました。防災についてより深く理解するためにベストンで働きたいと考えました。
また、日本語が上手く話せない私にも優しく丁寧に接してくれる社員皆さんの温かさと仕事に対しての姿勢、お互い助け合う雰囲気の良さにひかれ、入社を希望しました。
入社後印象に残っている研修は?
消防設備の点検業務には様々な資格、知識が必要です。私はベストンに社員として入社するまでは消防設備については全く防災知識がありませんでした。しかし、入社してからの様々な研修によって知識を深めていくことができました。
印象に残っている研修は、そなエリア東京の防災体験学習でした。首都圏で想定される具体的な被害に対して、くらしの中でできる“そなえ”の知恵を学びます。また、日本の歴史の中で培われた、自然災害と上手に付き合う防災・減災・克災(災害を克服すること)の知恵や、自助・共助の必要性を学びました。
女性が働く環境としてよいと思う点はどこでしょうか
この会社でこの仕事に携わって良かったと思うことは、一人一人が思いやりのある職場で、雰囲気がよく、仕事は一人ではなく、みんなで協力して進めていくことです。
日中のマンションの点検では、女性の方が点検に行くことで安心される高齢者や独身の方も多く、例えば避難はしごの点検の際に使い方を聞かれたときに答えたら、「あなたが来てくれて良かった」との言葉を頂いた時の嬉しさ、そういうとき自分がこの仕事を選んで良かったと感じました。
今後はどのように成長したいですか?目標とする資格は?目指すキャリア像はどのようなものでしょうか。
自分のベストを尽くして、多くの人を助けるための専門的な知識をもっと学んで、災害時に人々の命や財産の損失を減らすために、自分の役割を果たしていきたいです。消防設備に対する知識や経験は、これからも資格の勉強を行うこと、まだ取得できていない乙種4類を取得しくことで積んでいきたいです。
また、来年から中国の後輩も増えますので、彼らへ自分が学んだ知識を教えられるように頑張りたいと思います。
ベストンを目指す人へのアドバイス
点検業務を行う上で一番大切なことは誠実、真面目であることだと思います。点検中のミスや間違いをしてしまったとき、自分で反省し次につなげる事もあります。向上心を持ちながら、技術、知識を身につけるために勉強していきたいです。達成できるという目標をもち、これからも自分の能力を高めていきたいです。